2016年度の展示振り返り

会期終了日:2017年2月22日

今年も大ギャラリー、小ギャラリー、時には場所を問わない学内のあらゆる場所で、たくさんの展示を拝見することができました。この学内展覧会情報では、一年を通してそういった本学学生の展示をたくさんご紹介させていただいたのですが、その中でも特にweb班で好評だったものを、賞形式でご紹介したいと思います。各展示の詳細はタイトルアンダーライン部からリンクを繋いでいるので、是非もう一度振り返ってご覧ください。

 

 

 

【最優秀賞】
酉展

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ひっそりおめでたいという言葉がしっくりとき、小ギャラにちょうどいいボリュームであった。酉年のテーマだということがわかりやすく、また毎年おなじみの日本画のニワトリ課題とも密接である。近年の日本画学生の作品におけるクオリティの高さをweb班指導員である田島先生も評価されていた。井上真理子の「せつこ」は本班でも「かわいい」「好き」と評判であった。葉の表現にはこだわりを感じ、純粋にどうやって制作したのかが気になる。他にも丁寧に軸装された荻原風佳「黎明之前」や、出展数に対して安定した画力を見せる安間雅人「トリ」「昔々」。力強さを感じさせる河野沙也子「向う」など、新春に相応しい、フレッシュな作品が他にもみられた。

 

 

【優秀賞】
気化したユートピアvol.0

会場風景3 清原遥「雨の音を拾う」岡本真侑「ゾワッ」

染織専攻四回生の前期展。四回生だけあってクオリティは保証されている。作家それぞれのポートフォリオ設置や特殊加工の入ったDMへのこだわり、また本展示自体がプレ企画であり、この後に学外で本展示が実施されていたりと、全体を通して力が入った展示であった。取材に対しての作家の大らかな態度を、作品からもまた感じることができる。華やかで可愛いらしく、見ているだけで楽しむことができた。爽やかな風吹きぬけるような清涼感を感じる。初夏の訪れを感じる季節感が良い。

 

【優秀賞】
鯖展
「さばめし」清水朋花「さば容器」永田千尋IMG_2698

本展示のテーマである鯖街道とは本学選択演習の一つであり、福井県小浜市から京都を継なぐ「鯖街道」と呼ばれる87キロの道のりを、鯖を担いで徒歩で移動するのである。

田島先生もサポートメンバーとして参加しており、展示にあたってコメントを寄せている。
多くの専攻に跨っており、授業展示であるが意外に大規模な展示数となっている。各特色が生かされており、例えば陶磁器専攻の清水朋花による「さばめし」は陶器のお守りになっており、思わず欲しくなってしまう。展示を見ているだけで鯖飯を食べたくなり、お腹が減る。楽しそうな雰囲気が伝わってきて参加したいと血迷ってしまう。展示にあった鯖の重さが実感出来る袋を抱えることで参加したい気持ちを抑えた。

 

 

 

【DM賞】
三人展リプレイ

「2016/05/05」深沢きうい 「アミニズムのためのドローイング」東内咲貴 「日当たりのいい建物」高橋桃子

DMが組み立てられるというギミックが非常に新鮮であった。コンセプトも興味深く、幼少期に行っていたことをリプレイするというものだった。高橋桃子の「日当たりのいい建物」では、トースターの中に入ってるミニチュアの家を思わずじっくりのぞき込んでしまった。

【田島賞】

Specimen

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白黒で会場全体をデザイン。小ギャラリーがおしゃれな別空間に変身。会場が悪いから作品の見映えがしないという言い訳を過去のものにした。(コメント:田島先生)

 

【竹浪賞】

平成28年度博物館実習模擬展示企画運営実習

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初めての試みだったがおもしろかった。テーマが豊富で小さな会場をめいっぱい使っていてよかった。(コメント:竹浪先生)

 

【ノミネート】

2016 GMG「Pygmalion」

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演劇用の大道具や小道具であっても、しっかり作り込まれていれば、それは「舞台美術」であると言えるだろう。演劇の舞台を超えて展示映えする仕上がりになっていた。

2016 大学院ビジュアルデザイン展「DEEP」

「感情フォントによる『走れメロス』」岩井七星 「記号を料理すること」1松永愛沙 カラーポスター

研究課題に基づいた作品を展示。全体的にコンセプトという土台がしっかりしているため安定感があり、特に岩井七星による「感情フォントによる『走れメロス』」は印象に残る。

2016 超10GB

「ミニエルの寵愛」川畑友嘉里 「寄せ絵〈犬〉」為川恵里 「畠中恵「しゃばけ』より 屏風覗き」湯口優奈

ひねられたタイトルがおもしろい。テーマが鳥獣戯画のような「動物」で一貫されたポップなキャッチ―な作品が多く見られた。

 

2016 松井沙都子 個展

会場写真「モデルホーム#5」 「モデルホーム#2」

モデルルーム的提案を実物や写真を交えて展示。大ギャラリーを居住に適した心地よい空間に変換することに成功していた。

 

2017 Addictee

「crocodilian」西尾友里 「服」藤田聖人 会場風景

ファッションショー後に衣装やコンセプトをまとめた。一つ一つのクオリティが高い。映像や衣装など、作品をいろんな側面から鑑賞することができる。

以上、選ぶにあたって悩ましいところでしたが、今年度の優秀な作品展の紹介になります。

皆さんのお気に入りはありましたか?来年度以降もどのような作品を見ることができるのか、今から楽しみですね。

 

感想・写真 web班構成員
文 4回生上杉